なぞの盗難事件・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ08】

名探偵ポワロ・第8話『なぞの盗難事件(The Incredible Theft)』のあらすじ、トリック解説、感想です。国家の機密文書に関する事件で、ドイツの女性スパイが登場します。


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あらすじ

ドイツのスパイと悪名高いジョアンナ・バンダリンを屋敷に招くことになったメイフィールド夫人は名探偵エルキュール・ポワロを招き、万が一の事態に備える。
メイフィールド氏は新型戦闘機を開発する企業の社長で、新型機の設計図を屋敷に置いていた。メイフィールド氏はあえてバンダリン夫人を招いたようにも思えた。そして本当に重要な書類が盗まれてしまう。

屋敷に招かれていた国防大臣のサー・ジョージはバンダリン夫人の犯行だと決めつけ、彼女の部屋や、彼女自身を調べる。しかし、盗まれたとされる書類はどこにも見当たらない。
翌日、ポワロはメイフィールド社が日本に兵器を輸出したという噂を耳にする。さらに、屋敷から立ち去らんとするバンダリン夫人が鞄を受け取り、手紙を渡している姿も目撃する。

そんなやり取りに違和感を抱いたポワロは急いでバンダリン夫人を追跡する。

ポワロのパワハラシーン

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC
ポワロさんのパワハラ

登場人物とキャスト

ポワロ、ヘイスティングス大尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • ジョアンナ・バンダリン
    ドイツのスパイと噂される評判のよくない女性
  • レディー・メイフィールド
    依頼人。社長夫人。貴族の娘
  • トミー・メイフィールド
    メイフィールド社の社長
  • ジョージ・キャリントン
    国防大臣。キャリントン夫人と息子のレジーも登場する
  • カーライル
    メイフィールド社長の信頼厚い秘書

主要ゲストの役名と役者名をまとめます。バンダリン役の俳優さんは007「黄金銃を持つ男」にもサイーダ役で出演していました。

役名 役者名
Lady Mayfield
レディー・メイフィールド
Ciaran Madden
Paul Deroulard
ジョアンナ・バンダリン
Carmen Du Sautoy
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事件のまとめ・謎

機密書類を盗んだ犯人は誰か、というのが謎です。
書類は社長の書斎の机の上に置いてありました。いつもは金庫に仕舞われていますが、そのときは、社長の命令で、秘書が机の上に置いていました。
書類をドイツ大使館へ持ち込めば、誰でも大金を手に入れることができるようなので、換金可能かどうかという点で容疑者を絞り込むことはできません。

もっとも怪しいのは、スパイと噂されるバンダリン夫人です。しかし、彼女が使っていた部屋から書類は見つかりません。そして、身体検査の結果、身に付けていないことも明らかになります。

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伏線・手掛かり

犯人を明らかにする証拠です。

メイフィールド氏は、盗難が発覚する直前、屋敷周辺を散歩中に怪しい人影を目撃しています。このとき、大臣も一緒でしたが、大臣は、特に目撃していない様子です。この証言が事実であれば、外部の者による犯行という可能性が高くなります。

書類を金庫から出したあと、秘書はずっと近くにいました。その秘書が、書類の盗難に気付いていません。よくわからない話ですが、秘書が犯人でないとすれば、書類を盗み出せるのは、社長、大臣、そして、ポワロだけになります。

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ネタバレ

犯人はメイフィールド氏です。盗まれたというのは、メイフィールド氏の狂言で、ある書類を取り返すために、書類が盗まれたふりをしていました。

  • 動機
    メイフィールド社は日本に兵器を輸出していました。この事実を証明する証拠を取り返すため、新型戦闘機の機密書類と兵器輸出に関する書類を交換しようとします
  • 手口
    メイフィールド社長は書類の紛失を隠すため、何者かに盗まれたふりをします。外部犯に罪をなすりつけるため、散歩中に不審な人物を目撃した、という嘘をつきます。バンダリン夫人近辺の捜査が終わり、ほとぼりが冷めたあと、何気なく夫人に機密書類を渡します。そして、引き換えに、輸出に関する書類を受け取ります。なお、トレイの上に置かれた手紙(輸出の書類)がなくなったのは、ポワロが拝借したためです

結末

ポワロとヘイスティングス大尉は、ドイツ大使公邸へと向かうバンダリン夫人を追います。ポワロ達は、先回りして、夫人がメイフィールド邸で受け取った鞄を大使公邸の中にいる人物に渡す姿を見届けます。その後、メイフィールド氏を訪ね、ポワロは真相を明らかにします。
機密書類がドイツの手に渡った、と思われる結末でしたが、実は、書類の内容は改ざんされていたことが明らかになります。

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感想

交渉の材料に機密書類を使い、当の書類は、何者かに盗まれたことにするというトリックでした。
設計図紛失によって生じる損害よりも、兵器輸出の発覚によって生じる損害の方が大きいということだと思いますが、事情をよく知らない立場からすると、どっちもどっちな気がしてしまいます。ただ、設計図が盗まれたということであれば、犯人は被害者にみえます。負傷したり、死んだふりをしたりして容疑者から外れるトリックととてもよく似ていたりします。

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まとめ

名探偵ポワロ「なぞの盗難事件(原題:The Incredible Theft)のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送でも日本放送でも第8話です。第9話は『クラブのキング』です。

  • 戦闘機の設計図が盗まれ、スパイと噂のバンダリンが逮捕される。しかし、盗まれた設計図がどこにも見当たらない
  • 犯人は設計図の持ち主ともいえるトミー・メイフィールドで盗難は狂言だった
  • 狂言の理由は兵器輸出の証拠を取り返すための交渉材料として設計図を使おうとしていたからであり、犯人は設計図が紛失したことにしなければならなかった
項目 内容
監督 エドワード・ベネット
Edward Bennett
脚本 クライブ・エクストン
Clive Exton
脚本 デビッド・リード
David Reid
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)
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