vs.防犯カメラの人物
金田一少年の事件簿「氷点下15度の殺意」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは1話完結となっており、1997年12月15日(月曜日)に放送されました。

講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション
あらすじ
不動高校スキー部とスキーを楽しむ金田一と美雪。その夜、金田一は雪に埋もれたスキー部の部員・白峰辰貴を発見します。
白峰は昨年に太ももを複雑骨折して以来、スキー部のサポート役に回っていました。その白峰が調整したスキー板をはいたスキー部のエースが、競技中に事故を起こし、意識不明の重体となります。事故の原因は白峰にあると考える部員がいる中で、白峰が何者かに襲われました。
犯行の瞬間は防犯カメラに録画されており、その映像によよって、白峰がスキー収納用のバッグで殴られたことが明らかになります。そして、現場周辺に残された足跡から、犯人が乾燥機室――部員たちのスキー板が置いてある部屋を行き来していたことが明らかになります。
スキー板は施錠され、保管されています。つまり、乾燥機室のスキー板が凶器であるならば、犯人は、部員の誰かということになります。
登場人物
金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。
尾根静香(おね・しずか)
不動高校スキー部顧問。
春田優子(はるた・ゆうこ)
三年生。スキー部女子キャプテン。
赤穂晴俊(あこう・はるとし)
三年生。
白峰辰貴(しらみね・たつき)
三年生。
後頭部を殴打され、雪に埋められるが、命に別条はなし。
雪岡草平(ゆきおか・そうへい)
二年生。
鈴森笑美(すずもり・えみ)
二年生。マネージャー。
スキー場に到着してからすぐに発熱し、ホテルにこもりきり。
渋沢圭介(しぶさわ・けいすけ)
三年生。スキー部のエースだが、意識不明のまま入院中。
原因はスキー競技中にビンディング(靴とスキー板を固定する器具)が外れたため。
アニメ情報
| 話 | 放送日 |
|---|---|
| 32 | 12月15日 |
謎
白峰を襲った犯人が謎です。凶器はスキー用のバッグに間違いないく、映像が残されています。ただしバッグだけでは硬さが足りないので、バッグの中にスキー板が入っていたと考えられます。さらに、犯人の足跡が乾燥機室へ続いていたことから、犯人はスキー部員であると推理されます。
防犯カメラ
犯行の様子は防犯カメラに撮られていました。のちに、犯人はあえて防犯カメラの前で、白峰を襲ったということが判明します。
犯人にどのような意図があったのか、というのも謎の一つです。
手掛かり
金田一が真相に気付くきっかけです。
証拠
犯行時の映像と足跡から、犯人はスキー道具を凶器に使ったと考えられます。
スキー部なので、全員、自分のスキー板を持っていますが、ひとりだけスキー板を持っていない人物がいるようです。
何気ない出来事
トリックや犯人を追い詰めるための証拠となる何気ない出来事です。
凍ったタオル
金田一は外にタオルを干していたため、それが凍ってしまいます。
カチカチになったタオルをみて金田一は、トリックを明らかにします。
色が変わるウェア
白峰は、温度が低いと赤色に変わるウェアを着ていました。
このウェアが、犯人を追い詰めることになります。
真相
犯人はマネージャーの鈴森笑美です。彼女は事故で入院中の渋沢の恋人でした。
なすりつけトリック
犯人は、自分だけがスキー板を持っていないことを利用し、スキー板を持っている人物に罪をなすりつけようとしました。
凍らせたタオル
凶器はスキー用バッグの中に入れられたスキー板ではなく、凍らせたタオルです。
映像を残した理由
防犯カメラに犯行の映像をあえて残したのは、凶器がスキー板であると思い込ませるためです。乾燥機室に続く足跡も、犯人が意図的に残した証拠だったといえます。
犯人のミス
鈴森は金田一や美雪に、白峰が赤いウェアを着ていたと話します。
赤いウェアは、気温の低いところでしたみることができません。そのため、ホテルに籠っていた鈴森には、赤いウェアをみる機会はなかったはずです。もし、みる機会があるとすれば、それは、犯人が白峰を襲ったときです。
結末
鈴森の犯行がつまびらかになったのち、幸運にも、渋沢が意識を取り戻します。そして、白峰が調整したスキー板を、自分でいじって、事故を起こしていたことが明らかになります。
鈴森の思い込みで殺されかけた白峰ですが、寛大な心で、彼女を許します。
感想
新たな憎しみを生みそうな事件でしたが、白峰が心優しい方で、良かったと思います。
この記事のまとめ
金田一少年の事件簿「氷点下15度の殺意」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。
犯人
- 防犯カメラの人物=鈴森笑美(すずもり・えみ)
氷系トリックで容疑者から外れようとした犯人。氷は解けてきれいさっぱり消え失せるので、隠滅しやすい凶器として、もっぱら人気であるが、なんか濡れてる/湿ってる、という証拠が残って発覚しがちである。シリーズもののミステリーならば一度は登場しているであろうトリックだが、今作に登場したのは凍らせたタオルなのでちょっとひねられていた。さらに、スキーバッグならスキー板が入っているに違いないという思い込みを利用した心理トリックも加わっており、どちらかというとこちらの方がメインだったようなので、より一層ひねられている印象である。
凶器はスキー板ではなく、凍ったタオルだったから、スキー板を持っていない人物が犯人ということになる。えっそうなの?と思ってしまうが、その理由は、凍ったタオルだったら、逆に誰でも凶器として選べるからである。仮にスキー板が凶器だったとして、板は厳重に保管されているので、板を所持していない人物が容疑者から外れるのはわかるのだが、スキー板ではなくて凍ったタオルだったなら、スキー板を持っていようがいなかろうが、誰にでも犯行は可能だったことを意味してしまっている気が……。
これに対して犯人は“子供の推理だ”と指摘している。凍ったタオルを準備できたのは犯人だけだったみたいな状況証拠があったりすると、もっと犯人を揺さぶれたのかもしれない。なお、犯人が追い詰められたのはルームウエアの色である。

