毒のある花・あらすじ・ネタバレ解説【刑事コロンボ18】

刑事コロンボS3E1・第18話『毒のある花(Lovely but Lethal)』のあらすじとトリック解説です。化粧品会社社長のビベカ・スコット(ヴェラ・マイルズ)が犯人です。凶器の顕微鏡が重要なヒントを与えるエピソードです。

スポンサーリンク

あらすじ(ネタバレ注意)

化粧品会社社長のビベカ・スコットは元恋人であり平社員のカールに、社運をかけたシワ取りクリームのサンプルをライバル社へ渡されそうになります。ビベカは説得を試みますが、承諾しないカールにカッとなり、近くにあった顕微鏡でカールを殴打して殺してしまいます。のちにビベカは犯行に気付いたライバル会社の社長秘書も殺害することになります。

コロンボは現場のアイブロウで書かれた文字、カールのダーツの的などから、ビベカへと辿り着き、彼女を疑います。そして、犯行現場にいなければうるしにかぶれることはないという事実をつきつけ、ビベカに犯行を認めさせます。

©Universal City Studios

スポンサーリンク

登場人物とキャスト


  • コロンボ警部(

    ピーター・フォーク

    声:小池朝雄)



    ロサンゼルス市警の警部。

  • 【犯人】ビベカ・スコット(

    ヴェラ・マイルズ




    化粧品会社「ビューティー・マーク」の社長。業績不振から新製品に全てを賭けている。元恋人カールに裏切られ、衝動的に殺人を犯す。若い男性を好み、ホクロを眉ペンで描く習慣がある。

  • 【被害者】カール・レッシング(

    マーティン・シーン




    化粧品会社「ビューティー・マーク」の開発助手。ヴィヴェカの元恋人で、彼女に捨てられた恨みから会社の機密を盗み、ライバル社に売ろうとする。
  • 【被害者】シャーリー・ブレイン(シアン・バーバラ・アレン)
    ラングの秘書で、ヴィヴェカの産業スパイ。後にヴィヴェカを脅迫する。
  • デヴィッド・ラング(ヴィンセント・プライス)
    ヴィヴェカのライバル化粧品会社の社長。
  • マーチソン博士(フレッド・ドレイパー)
    ヴィヴェカの会社の開発主任。
スポンサーリンク

トリック解説

ビベカは、2回殺人を犯します。
最初の殺人は衝動的なもので、偽装工作せずトリックも使いません。犯行現場は被害者の自宅ですが、ビベカは合鍵の隠し場所を知っており、簡単に侵入できています。なお、試作品の場所を探るために、棚の戸を開けておき、帰宅したカールが泥棒が入ったと思い込むように仕向けています。この結果、カールは隠し場所である小麦粉の缶へと急ぎ、ビベカは隠し場所を知ることになります。

2回目の犯行では、ライバル会社の社長秘書を殺し、事故死にみせるために、多少のトリックを使っています。
手口はたばこのフィルターに睡眠薬を染みこませ、これを秘書に吸わせるというものです。具体的には、秘書の鞄をわざと落とし、鞄に入った秘書のたばこを奪い捨てています。ヘビースモーカーである秘書のたばこを奪えば、睡眠薬入りたばこを渡す機会が生じます。煙草を吸って運転した秘書は眠気をもよおし、事故を起こします。

スポンサーリンク

犯人のミス

コロンボが真犯人に気付くヒントです。

  • サンプルの容器
    最初の被害者であるカールがライバル社に渡そうとしていたものは、クリームのサンプルと化学式です。サンプルが入った容器は、底が六角形をしており、これを小麦粉入れの中に隠していました。そのため、六角形の不自然な模様が小麦粉入れの中に残っていました
  • アイブロウの文字
    ビベカは、新商品を持ち出そうとするカールに取引を持ち掛けていました。この時、アイブロウ(眉墨)を使って雑誌に金額を示しています。これが現場に残っていたため「普段からアイブロウを持ち歩いている人物」という犯人像が浮かびます。ビベカはほくろを描くために、アイブロウを持ち歩いていました
  • カールのファイル
    カールの個人情報を記載した会社のファイルが逆さまになっていました。これにより、誰かが最近ファイルをみたことが判明します。しかも、このファイルをみることができる人物は限られていました

なお、カールはダーツの的にビベカの写真を貼り付けていました。ふたりの関係を暗示させるちょっとした証拠になっています。

ちぐはぐな証拠

  • カールの予定
    安月給のカールは豪勢な旅行の計画を立てていました。このことから、大金を手に入れる予定があったということが明らかになります

決定的な証拠

ビベカはドクヅタ(ウルシ科の植物)のプレパラート(顕微鏡で使う板状のガラス)がセットされた顕微鏡を凶器として使っています。殴打の際に、プレパラートが割れたため、ビベカは手にかぶれを負います。実はこのドクヅタによるかぶれは、被害者の顕微鏡以外に、発症する手段がありませんでした。

コロンボは、現場検証で割れたプレパラートに触っているため、かぶれてます。これが事件に気付く最大のヒントとなります。

犯人のビベカは新商品のサンプルでかぶれたと勘違いし、サンプルを海に投げ捨てます。新商品開発の記録は焼却処分され、分子式を知るカールは死んでいます。そして、サンプルは海に破棄されたとなると、新商品は完全に失われたことになります。

スポンサーリンク

感想

何でかぶれたのか最後までわからないですが、ガラスの破片を触るコロンボなど、伏線はしっかりはられていました。途中、強請り屋が登場して、犯人を脅します。殺されそうだなと思っていたら、本当に殺されてしまいます。

口コミ

海外サイトの口コミには、cosmetics、formula、goodなどが書き込まれています。

国内の口コミサイトには、ウルシ、秘書、愚行などが書き込まれています。

スポンサーリンク

小ネタ

  • 毒蔦
    英語ではPoison ivyと呼ばれ、ツタウルシのことです。ウルシオールという成分を含み、触れるとかぶれます。アメリカ西部には自生が少ないとされています(カールの黒板に書かれたToxicodendron radicansはPoison ivyの学名)
スポンサーリンク

この記事のまとめ

刑事コロンボ「毒のある花」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。原題は「Lovely but Lethal」で直訳すると『愛らしいけど致死』となります。日本語タイトル「毒のある花」とはやや異なります。
最後にドラマの内容を殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。

項目 内容
殺人の計画性 なし
偽装工作 なし
ミス かぶれ
動機 (突発的な殺人)
凶器 顕微鏡
トリック
コロンボの罠

表は最初の殺人についてまとめております。

スポンサーリンク

関連記事

タイトルとURLをコピーしました