もう一つの鍵・あらすじ・ネタバレ解説【刑事コロンボ07】

刑事コロンボ・第7話『もう一つの鍵(Lady in Waiting)』のあらすじとトリック解説です。第1シーズン第5話(S1E5)にあたるこのエピソードは資産家令嬢のベス・チャドウィック(スーザン・クラーク)が犯人です。兄を強盗のように振舞わせて正当防衛で殺害しようとしますが、思わぬハプニングに見舞われます。

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あらすじ

資産家の令嬢であるベス・チャドウィックは兄のブライス・チャドウィックに結婚を反対されたため、兄の殺害を決意します。ベスは兄を正当防衛で殺すため、まず兄が持っている自宅の鍵を盗みます。ベスの計画は鍵をなくした兄が窓から侵入し、それを強盗と間違えて射殺してしまう内容でしたが、兄がスペアキーを使ったため、いつも通り玄関から入って来てしまいます。それでもベスは殺人を実行し、強盗と間違えて撃ったと主張します。
ベスの正当防衛は一度裁判所で認められますが、ベスの証言とある出来事の食い違いをコロンボに指摘され、ベスは自供します。

©Universal City Studios
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登場人物とキャスト

名前 キャスト
ベス・チャドウィック
Beth Chadwick
スーザン・クラーク
Susan Clark
ブライス・チャドウィック
Bryce Chadwick
リチャード・アンダーソン
Richard Anderson
ピーター・ハミルトン
Peter Hamilton
レスリー・ニールセン
Leslie Nielsen

ベス・チャドウィック

犯人。名家チャドウィック家の令嬢。一族が経営する広告代理店の重役であるが、名前だけで、経営には全く関わっていない。兄のブライスとは非常に仲が悪い。恋人は広告代理店で法律顧問を務めるピーター・ハミルトン。ブライス殺害後、自身が社長の座に就き、嫌っていた兄に似てくる。

ブライス・チャドウィック

被害者。犯人の兄で広告代理店の社長。母親に溺愛されており、母親からはほめたたえられている。

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犯人

  • ベス・チャドウィック
    広告代理店の重役であるが、ただのお飾りで、経営には一切関わっていない様子。世間知らずのお嬢様というキャラクターでなかなか周囲を(あるいは視聴者を)イラつかせるのが得意そうである。
    これまでのエピソードは知らぬ間に犯している比較的細かなミスが登場していたが、今回は犯人も気付いてしまうようなビッグミスが登場している。スペアキーは盲点でした、というとトリックに引っ掛かったような雰囲気も出るが、なぜ気付かなかったのかと疑問に思う方もいそうである。もしもこれが密室殺人で、そのオチが合鍵だったら大ブーイングは間違いないのだが、このエピソードの場合、犯人を小ばかにするのに適した材料になっているので、あまりというか全く気にならない。
    偽装工作については、コロンボシリーズの中で正当防衛を主張するというのが初めて登場している。
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トリック解説

犯人は強盗と間違えて兄を殺したようにみせます。しかし、もう一つの鍵の存在により犯人の計画は狂います。

正当防衛

犯人のベスは兄を強盗と間違えて撃ったといい、正当防衛を主張します。

犯人は事前に兄のキーホルダーから自宅玄関の鍵を盗みます。これにより、鍵を失くした兄が玄関ではなく窓から侵入する考えていました。自宅の執事には休暇を与え、家に誰もいない状況を作り出しています。さらに、玄関の外灯に切れた電球をあえて取り付け、照明がつかないように細工します。盗んだ鍵は玄関の茂みに落としておき、これにより、暗い玄関で鍵を失くした兄が仕方なく窓から侵入したという筋書きをもっともらしくします。
ところがスペアキーがあったため、兄は玄関から入ってしまいます。玄関から入ってきた兄を撃ち殺し、窓へと移動させ、窓から入ってきたようにみせます。

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犯人のミス

被害者がスペアキーを使った時点で犯人は大きなミスを犯していますが、犯人自身が気付いているため、ミスを隠すような行動をとっています。ただし、完全には隠しきれていません。

不自然な行動

被害者が亡くなった後、犯人は新車の購入や社長就任など、今まで以上に生き生きとし始めます。もともと仲の悪い兄妹だったため、それほど不自然ではないかもしれませんが、正当防衛とはいえ肉親を殺しているので、やはり不自然といえます。

玄関の照明

犯人が切れた電球に交換したため、ほこりなどがない綺麗な状態になっていました。掃除するなら、電球も交換するのが自然な行動といえます。

ちぐはぐな証拠

矛盾する証拠や証言です。玄関から入ってきた被害者を窓から侵入したようにみせたため、ほころびが生じています。

玄関の新聞

被害者がスペアキーを使って玄関から入った時、近くに新聞を置いています。この新聞よって、玄関から入ったような痕跡が残ります。

芝の跡

被害者が窓から侵入したのであれば、中庭を通る必要があります。そして、中庭を通れば芝が靴底につくはずです。しかし、芝は刈られたばかりで靴に芝が付きやすい状況だったにも関わらず、被害者の履いていた靴には芝が付着していませんでした。

スペアキーの跡

植木鉢の下に、スペアキーが隠されていたような痕跡が残っていました。

以上のことから、コロンボは被害者がスペアキーを使って自宅に入ったのではないかと推理しています。切れた電球も、ホコリなどの汚れがついていないことから、最近交換されたと考えています。

証言の食い違い

犯人は「警報で目を覚まし、強盗と間違えて兄を撃った」と証言していますが、たまたま近くにいた犯人の恋人ハミルトンは「銃声の後に警報が鳴った」と証言します。犯人はこの矛盾をコロンボに問い詰められます。
ハミルトンは被害者から手紙を受け取っており、事件があった日に犯人の自宅を訪ねていました。なお、手紙にはハミルトンに犯人(ベス)との別れを迫るような内容が書かれていました。

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感想

強盗のように振舞わせて殺害し、正当防衛を主張するというのは古畑任三郎「笑える死体」にも登場します。また、兄を殺害して社長になるというのは「今、蘇る死」に登場します。
英語のタイトルは“Lady in Waiting”ですので、「待ち構える女」といった訳になります。日本語タイトルとはだいぶ違っているようです。

口コミ分析

海外サイトの口コミにはgood、likeなどが書き込まれています。

国内サイトには人間関係が見える、無罪確定などが書き込まれています。

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この記事のまとめ

刑事コロンボ「もう一つの鍵(Lady in Waiting)」について、あらすじやトリックをご紹介しました。

項目 内容
計画性 あり
偽装工作 正当防衛を偽装
トリック
ミス スペアキー
動機 兄妹の確執
凶器 拳銃
コロンボの罠
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